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■ICタグとは?

ICタグとは、ICチップと無線を拾うためのアンテナを搭載したタグ(荷札)の事です。
主な用途としてバーコードのように物体を認識する媒体として使用されます。

■バーコードとの違い

・バーコードより離れた場所から読み取れる。
・途中に障害物があっても読み取れる。
・表面が汚れていても読み取れる。
・同時に複数のタグを読み取れる。
・情報を読み取るだけでなく、書き込むことも出来る。
・記録出来る情報量が、バーコードよりもはるかに多い。

ICタグ バーコード 2次元
バーコード
1個あたりの価格 高価 安価
長距離の読み取り 最大8m程度 数cm程度で限界
障害物がある場合の読み取り 可能(特定の金属を除く) 不可能
汚れたときの読み取り 可能 困難
複数一括読み取り 可能 不可能
情報の書き換え 追記、書き換え可能 読み取り専用、書き換え不可
記録出来る最大情報量 数キロバイト(バーコードの5000倍以上) 数十バイト 数キロバイト
読み取り自動化 比較的容易 比較的困難

ICタグの種類

◆電池の有無で分ける
ICタグの種類を特定する場合、まずは電池があるタイプと無いタイプで分けることが出来る。
電池を利用するタイプを「アクティブ方式」、利用しないタイプを「バッシブ方式」と呼ぶ。これらは利用用途によって使い分けられる。
特徴は、アクティブ方式は通信距離を伸ばす事ができ、バッシブ方式はタグ内の電池交換が必要ないため半永久的に利用する事が出来る。
例えば、ICタグ情報を読み取るためのリーダーライターなどが遠距離からしか読み取りの出来ない物流現場などでは、
アクティブタグを検討する必要があるが、今後需要が見込まれているものは、低価格で小型化が可能なバッシブタグと考えられている。

アクティブ方式 バッシブ方式
メリット 交信距離が長い 電池要らずで小型化可能
デメリット 電池交換、又は充電が必要
高価
交信距離が限られる

◆通信方式によって分ける
ICタグが通信を行う上で、ICタグに対してデータを読み書きするためのリーダーライターと呼ばれる装置が必要となる。
ICタグとリーダーライター双方がそろって初めて、通信が発生する事になる。
ここでいう通信とは、いわゆる電磁波のことで、この電磁波が電力供給とデータ送信のための搬送波として利用される。
このICタグとリーダーライター間の通信方式には、大きく分けて3つの方式が存在する。

静電結合方式 電磁誘導方式

ICタグとリーダーライター双方のアンテナに、金属箔の電極を持たせ、片方の電極に電圧をかけることで、プラスの電荷を帯びさせ、もう一対の電荷にマイナスの電荷を誘導させる方式。
リーダーライター側でプラスの電荷を発生させると、それに誘導されるようにICタグ側にマイナスの電荷を発生させる。
近接して利用するときに使われる方式。

コイルで作られたリーダーライターのアンテナに交流電圧をかけると発生する誘導電磁界内にICタグを近づけることで、ICタグのコイルアンテナに電磁誘導により電流供給が可能となる方式。
通信距離はおよそ数cmから1m程度。
この方式では、磁界の束を利用して通信を行うため、金属などの磁束を吸収してしまうものに弱いという特性を持つ。

光方式

ICタグとリーダーライターの間の通信を赤外線などの光を利用する方式。LED(Light Emitting Diode)で光を発生させ、光を受け取る受光器にはPD(PhotoDiode)やPT(Photo TRansistor)が利用される。
交信速度が速く、大容量のデータをやり取り出来るが、通信距離は数10cm程度しかない。
小型軽量で電気ノイズの影響を受けないという特徴がある。


◆周波数によって分ける

現状日本国内で実績がある、もしくは実証実験が行われている周波数としては、13.56MHzと2.45MHzが中心となっている。
一方、欧米では860〜960MHzのUHF帯(UlTRa high Frequency:極超短波)が主流になりつつある。
しかし、日本国内では電波法の関係でこの周波数帯は正式認可されていない。
そこで総務省では、2005年4月に952〜954MHzの周波数帯を利用できるようにする方針である。
UHF帯の最大のメリットは他の周波数帯に比べて通信距離が長くなる事で、例えばリーダーライターを設置したゲートの下を通過する
トラックの荷台からICタグを自働読み取りするような物流ソリューションも実現できるようになる。

13.56MHz 2.45GHz UHF帯(952〜954MHz)
通信距離 短い
(最大80センチ程度)
比較的長い
(最大2メートル程度)
長い
(最大8メートル程度)
通信範囲 広い 狭い 広い
複数タグ一括読み取り 比較的容易 困難 比較的容易
金属による読み取りへの影響 大きい 大きい 大きい
水による読み取りへの影響 比較的小さい 大きい 大きい
タグの大きさ 大きい 小さい やや大きい
利用状況 利用可 利用可 2005年4月〜利用可

利用用途

アパレル業界

 商品の入出荷・検品作業の省力化

現在は商品につけたバーコードを一つ一つスキャナで読み込んで検品している。
このバーコードを衣類の色・柄・サイズなどの情報が格納されたICタグに変えて、複数の商品を一括で自働に読み込めば、人手の作業が減って業界全体では840億円削減出来るとの試算。

銀行

 重要書類の管理

融資案件の債権書類(契約書や印鑑証明書)を入れたビニール・ケースにICタグを同梱して棚に収納。棚に設置したリーダーライターから定期的に電波を発信して、ICタグを読み込むことで書類の所在を把握する。

貨物業界

 貨物の管理

貨物にICタグを貼り付け、フォークリフトに搭載したリーダーライターを利用し、貨物のロケーション管理やフォークリフトの動態管理を行う。

図書館

 図書管理

本にICタグを貼り付け、貸出・返却管理・盗難防止、及び数タグ一括読み込みによる画期的な蔵書点検の実現。

食品業界

 食品のトレーサビリティ

肉や野菜などの生産地、農薬やアレルギー物質の有無、生産履歴の確認。

製造・流通業界

 SMC(サプライチェーン)管理

生産ライン上のモノの動きをリアルタイムに共有することによって、サプライチェーン全体で生産や物流計画を最適化。

レコード出版業界

 盗難防止

本やCDなどにICタグ入りのカードを挟み、書店での万引防止や取次店での検品作業、仕分け作業などの効率化を図る。

空港

 手荷物管理

チェックインカウンターで受け取った旅客の手荷物を搭乗便まで運ぶ「バッゲージハンドリング」の完全自動化。


■図書システムでのメリット、導入効果
バーコード管理の問題点(従来)

・貸出管理に時間がかかりカウンターに列が出来てしまう。
・貸出管理で利用者のプライバシーが保護されない。
・蔵書の盗難が多く、従来型の盗難防止システムでは別途検知信号の消去に手間がかかる。
・蔵書点検に時間がかかり(図書を棚から1冊1冊引き出してのバーコード読み込み)、
 図書館を長期休館にしなければならない。

ICタグ対応図書システムの場合

・専用リーダーの上に本をかざすだけ(ノータッチ)で手続完了。
・複数札同時読み込みも可能な為、窓口業務が迅速化し混雑解消。
・来館者自身のセフルサービスも可能となりプライバシーの保護にもつながります。
・図書の貸出管理と連動した盗難防止システム。
・セキュリティの高機能化により、欧米並みの24時間開館なども可能。
・蔵書点検は、配架状態(書棚に本を置いた状態)のまま行うことが可能。
・書棚に沿ってポータブルリーダーをスライドさせていくだけで一度に複数の点検データを読み込み。
・点検時間が大幅削減し、蔵書点検のための長期休館解消。

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